ワルドナーが全盛期のプレースタイルで馬龍・ティモボルと試合したらどうなる?(ルールは現在を適用。)
ヤン- オベ・ワルドナーという伝説の選手名をご存じですか?
「The King of Table Tennis」って呼ばれています。
まさに「卓球界の帝王」です。
彼が活躍したのは1980年後半~2000年代前半。
ルールや用具が違うので一概にいえませんが、ワルドナーが現役選手と対戦したと仮定したら、、、
今日はそんな「もしも」の話をします。
それによってワルドナーのプレースタイルが現役選手にどんな影響を与えているか、彼の凄さを再認識していただき読者の皆様プレーの参考になればと思います。
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全盛期のワルドナーの方が現役最強選手馬龍より強い。
そんな彼が現役最強選手の一人,馬龍選手やティモボル選手と対戦したらどうなるでしょう?
実はワルドナーとボル選手は2004年アテネ五輪で対戦しています。
その時は4-1でワルドナーの勝利です!(^^)!
そして当時中国トップ選手の一人馬琳選手をも倒しています。
しかもこの時、ワルドナーは39歳という年齢。
さらにスゴイことに2002年に足を骨折するというアクシデント!
出場すら微妙だったのに、オリンピックに間に合わせて上記の成績を残しました。
ボル選手はその後も活躍し続け、現在も現役選手として頑張っています。
もちろんルール変更にもしっかり対応しています。
そんなボルに2勝0敗と勝っています。
きっとワルドナーも現在のルールに対応するでしょう。
この対応力こそ、ワルドナーの方が馬龍選手や他の現役選手に強い。
ワルドナーが勝つ理由です。
そんな彼のプレースタイルってどう表現すればいいでしょうか?
一言で言い表せないところが、また彼のスゴイところです。
2.卓球ワルドナーのプレースタイル
ワルドナーのプレースタイルは無理やり一言でいえば「攻防一体のオールラウンドプレーヤー」です。
台上技術・・・ストップ、ツッツキ、流しどれをやらせても完璧で、相手の予測をはずす。
サーブ・・・回転、コースも読みにくいサービス。
特に1997年世界選手権男子シングルス決勝のサムソノフ戦。
相手の意表をつくロングサービスは見る価値あり!!
現在はフリーハンドで打球面を隠すのは反則ですよ!(^^)!
攻撃面・・・強烈なドライブを的確にコースに打ち分ける。
守備面・・・前陣ならブロック、後陣なら華麗なロビングでしのぐ。
これらを相手を見て、瞬時に使い分ける卓球センス。
これこそ「攻防一体のオールラウンドプレーヤー」でしょう。
現役選手でオールラウンドプレーヤーといえば、誰を思い浮かべますか?
私なら日本でいえば水谷選手です。
ヨーロッパでいえばサムソノフ選手、ボル選手を挙げます。
中国選手は今は超攻撃卓球になっているので、守備がうまい選手が思いつかないです。しいていえば馬龍選手です。
特に水谷選手の華麗なロビングは、ワルドナーのようなヨーロッパ選手の影響がモロにあります。
水谷選手だけでなく、ヨーロッパ選手は皆少なからずワルドナーに影響されていると思います。
3.ワルドナーを目標としている男たち。
水谷選手といえば、華麗なロビング。
サービスの上手さ。
ストップなどの台上テクニックの上手さが挙げられます。
もともとセンスはありました。
しかしこれらの技はドイツ留学の時に学んだり、さらに伸ばしました。
そのドイツ選手といえば、最初に上げたボル選手。
この選手も長く現役を続けていますが、これも50歳近くまでプレーしたワルドナーが影響しているでしょう。
そしてベラルーシのサムソノフ選手。
鉄壁の守備と台上テクニックが持ち味です。
彼のプレースタイルもワルドナーからまねているところは多いです。
これらの点からワルドナーにあこがれ、今なお現役で頑張っている選手は本当にたくさんいてます。
指導者もまた彼に影響されている人も多いでしょう。
中国代表監督をされた劉国梁さん、日本代表男子監督の倉嶋監督などです。
彼らは現役時代何度もワルドナーと試合をしたり、間近でプレーを見たりしたことでしょう。
その時ワルドナーから学んだことを、きっと指導者として現役選手を指導する時に生かしていることでしょう。
さらにワルドナーの母国スウェーデンも、昨年の世界選手権では久しぶりのベスト4に入りました。
なかなか結果が残せなかったですが、ここにきて若い選手たちが育ってきました。
K.カールソン選手と、M.カールソン選手です。
詳しくは別の機会にしますが、センスあふれる卓球をします。
日本だったらまず出てこないだろうという2人。
さすがスウェーデンという感じです。
引退した後も、確実にワルドナーの卓球は若手選手に受け継がれています。
今日もいっぱい書きました。
ここでおさらいをしましょう(*^^*)
ワルドナーの華麗なプレースタイルは、38mmのセルロイドだからこそ可能だったとのは言うまでもありません。
ワルドナーのようなプレースタイルをしようと思ったら、何が必要だと思いますか?
私はとにかく遊び心ですね(^^;)
型にはまらず、教科書の教えにプラスして独創性でいろいろな技を開発する。
今でいえば、伊藤美誠選手がワルドナーに一番近いです。
ワルドナーのような選手が各国に一人代表選手に入る。
そうなったら卓球はよりプレーする選手だけでなく、お客さんも一体となって楽しめる。
そんなエンターテイメントのスポーツになっているはずです。
「卓球マシーン」はプレーがガチガチなのでワルドナーのプレーはできません。
なので、身近な選手にやってもらいたいです。
そして、このブログを読んだことがきっかけで、読者さんがワルドナーにあこがれる。ワルドナーのようなエンターテイメント卓球をして観ている人を魅了する。
そうなってくれることを期待します。
今日も読んでいただきありがとうございました。